* 彼女たちの日常 * 「はぁ〜」 「? どうしたの、ルナマリア? 大きな溜息」 「もう、訊いてよ! うちの男衆、みーんなマイペースで困っちゃうのよ」 「男……衆?」 「そう。シンとかレイとかヨウランとかヴィーノとか!」 「?」 「特にシンとレイ! 同じパイロットでも、扱いにくいったらありゃしない」 「え、シン?」 「あ、ステラはシンたちと知り会ったばっかなのか。シンってかなりシスコンなんだよー。しかも根暗だし」 「シスコン……根暗……」 「真っ暗な部屋の中で妹さんの携帯を永遠に見てるんだよ〜。留守録とか一日5回は聴いてるわね」 「…………」 「レイの方はクールすぎて同年代って感じしないし。そのくせ議長にだけはベタベタなのよね……謎だわ」 「べたべた……」 「なんかあの2人と並べられると、私が一番間抜けなキャラに見えるらしくて。納得いかないわ! 全くっ!」 「ルナマリア、大変そう」 「ほんと、まともなのアスランさんくらいよ…いや、あの人の服のセンスはちょっと……ぶつぶつ」 「……?」 「って、私ばっかしゃべってるじゃない! ステラの話も訊かせてよ!」 「ステラの?」 「あなたの周りにだって男の子はいるんでしょ? どう、上手くやってる?」 「……うーん」 「うっ、曖昧な返事ね」 「スティングは優しいよ。お兄さん、みたいで」 「ふむふむ」 「ときどき、頭撫でてくれる」 「ふむふむ」 「アウルは………………うーん」 「む、こいつが問題児なのね?」 「うーん」 「アウルって子は、ステラに何か言ってくれないの?」 「えっと……のろま、バカ、うざい」 「…………」 「こっち来んな、邪魔、ボケ」 「あーーーーー、もういい、もういい! なんとなく分かったから!」 「そう?」 「ま、まあ、そのアウルって子は、あなたの事好きなのよ、多分。そういうことにしよう、うん」 「うーん」 「でも、私そっち側にいなくて良かったわー。あまり可愛がられるのも好きじゃないし、バカだのまぬけだの言われたら喧嘩どころの騒ぎじゃ済まなくなりそうだし…ね。そう考えると、まだシンたちと一緒の方が楽かも。なんだかんだ言って頼りになるし、あいつら」 「ふふ。ルナマリア、シンたちのこと好きなんだね」 「ま、まぁね。付き合いも長いし」 「私もスティング好き」 「あら、アウルはやっぱり嫌い?」 「ううん、アウルも好き!」 「……もう、あなたって人は」 突発的に書きたくなった、ルナとステラの会話SSです(笑) こんなシチュエーションありえねーよ!とお思いの方、私もそう思います(爆) ルナが結構毒吐いててすみません。彼女には、色々と代弁してもらいました(笑) ルナはお姉ちゃんなので、ぼーっとしてるステラが放っとけなくて、何かと面倒を見ちゃうんだろうな、とか勝手に妄想してます。 2005.4.19.up |