こんな…こんなこと……

いつもそう。終わった後にいつもそう思うの。

後悔ではないけど、後味の悪い感じ。

こんな気分になるのにどうして今日もここに来たの?





気がつくとこの部屋の前に立って、ドアをノックしていた。いつも通りに。

「誰だ。」

「あたし。入ってもいいでしょ?」

「勝手にしろ。」

煙草を吸っていた。

「何の用だ。」

「別に……」

「なら来るな…」

そう言いながら互いの服をおろしていくの。いつも通りに。

この人はどう思ってあたしを抱くの?

恋人の仇に抱かれに来る女を……

淫らな女?

哀れな女?

ばかな女?

それとも―――

やめた。考えても無意味なだけ………

恋とか、愛とか、少なくともそう言ったことではないの。

ただ、抱かれに来ているだけ。







さっきまでのことを思い返していると、何故だか笑いが込み上げてきて…

ついに、くつくつと声にだしてしまった。

「何が可笑しい?」

「ばかばかしいと思わない?こんなの。」

「………」

「フン…まあいいけど。別に減るモンでもないし、雨に降られたとでも思ってよ。」





雨に、か………

この女は知らない。俺がどんな思いで抱いているのか。

やはりあの時に……しつこく追い縋って来たときに一緒に斬っておくべきだった。

殺したいほど憎んだのはこっちだというのに。

それなのに、どうしてもできなかった。

他でもない、アルドの女を斬れるはずがない。

この女がこうなったのは俺のせいではない。

もっと他の生き方もできただろう、自業自得だ。

勝手な話だが、そう言ってしまえば済む。

それでもこの女の言いなりになっているのは

―――償い、とでも言おうか。アルドへの。

許されるときなど、来るのかどうかわからないが……






ねえ、アルド。

あたし、本当はね、この男の腕の中にいると落ちつくから…だからここに来るの。

こんなことって…無いって……そう思うの。

だって認められないでしょ?普通は。

あたしに普通なんて言葉、似合わないけど。

アルドに会ったら怒られちゃうかしら。

ふふふ……これはしばらく死ねそうにないわね。






あとがき

うひぃ〜〜っすみません!!!
なにがなんやら…。もっとまともな話になるはずが……
ただの訳が解からん話に………。
なんと申しましょうか、割り切った関係みたいな…こちとら大人ですよみたいな…
でも互いがいらないとかじゃなくてみたいな…
そんな感じにするはずが……しくしく(; ;)
誰かこの仇を討ってください……(?)


きゃー! 大人な2人ですね〜〜vv
それぞれの想いが、すごく伝わってきましたv
こんな関係の2人も良いですね! ただのラヴラヴではないところとか、個人的に好きですv
嗚呼、クリ姐さんの小説が読めて感激です!
おもちサン、本当にありがとうございましたーーー!!!

沙璃

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