*小ネタ* 榊vs土岐 榊「ひなちゃん、この肉じゃが美味しいね」 小「本当ですか? 良かったぁ」 榊「うん、俺の好きな味だ。まぁ、ひなちゃんが作ってくれたものは全て美味しいけれどね」 小「大地先輩…」 土「でも、この肉じゃがはあんたの為に作ったとちゃうよ」 榊「……それは、どういう意味かな?」 土「俺が好きやからね、昨日作ってて頼んだんよ」 榊「……っ」 土「ほんま小日向ちゃんの料理は美味いなぁ、ありがと」 小「い、いえ、お粗末さまです」 榊「……ははは、そうだったのか。じゃあ、明日は俺の好きなものを作って貰おうかな?」 小「あ、はい。何でもリクエストしてください!」 榊「そうかい? なら、前に作ってくれた──」 土(……『前』) 榊「カキのポン酢ジュレ、すごく美味しかったからまた食べたいな」 小「はいっ、了解です」 土「……ふーん、榊くんもそういうの好むんやね」 榊「何が言いたいのかな?」 土「いんや、別に。そうや、小日向ちゃん」 小「はい」 土「明日も俺の分頼むわ。一緒に食べよ?」 小「はい、もちろんです!」 土「ふふ、明日も小日向ちゃんのお弁当を食べれるなんて幸せやわ」 榊(……くそ、土岐も好物だったのか) * * * 律vs東金 小「今日は茄子のしぎ焼きを作ってきました!」 東「さすが、小日向。俺の好みが分かってるじゃねぇか」 律「なんだ東金も茄子が好きなのか?」 東「……『も』とは、どういう意味だ?」 小「律くん、これが大好きなんですよ」 律「ああ、それにこの季節の茄子は美味いしな」 東「……なるほどな。だが、この弁当は俺のために作って来たんだよな?」 小「はい、お昼一緒に食べるって約束していましたし」 東「じゃあ、如月の好み云々はこの際関係ねぇよな?」 小「……はぁ、確かに」 東「まぁ、色々あって如月もここにはいるが、この弁当は俺のために作ったんだよな?」 小「はい、そうです」 東「……なら、別にいい」 律「邪魔してすまなかったな、小日向とどうしても話したいことがあったんだ」 東「ふん、俺はそこまで心の狭い人間じゃねぇ。一緒に昼食食べるくらいは許可してやる」 律「そう言って貰えると助かる」 東「まぁ時間もあるわけじゃねぇし、早速いただくとしようぜ」 小「あ、このお弁当どうぞ」 東「サンキュ」 律「ありがとう。では、いただきます」 東「いただきます」 ぱくり 小「……ど、どうですか?」 東「ん、美味いぜ」 律「ああ、美味しい」 小「ほっ」 東「だがこんなに美味いってことは、お前の腕もあるが俺への愛が相当詰まっている証拠だよな?」 小「ええっ、恥ずかしいこと言わないでください!」 東「はは、照れるな照れるな」 小「〜〜!!」 律「いや、そういうことではないだろう」 東「……ふぅん? なんだ如月、妬いているのか?」 律「焼く? 確かにこの茄子は焼いてあるが、俺が作った訳ではない」 東「………は?」 小「り、律くん?」 律「それに、愛を詰めるなど物理的に不可能だと思うが」 東「…………」 小「もう、律くん!」 律「あ、いや、すまない、変なことを言ってしまったな」 小「ふふ、でもそういうとこ律くんらしいよ」 律「そうか? 自分ではよく分からないが」 東「……如月」 律「なんだ?」 東「ソロでは叶わなかったが、こっちの決着はいずれ付けようぜ?」 律「ん、ああ」(東金は料理対決でもしたいのか?) 小「??」 * * * 東金vs天宮 (前半は省略) ぱくり 小「……ど、どうですか?」 東「ん、美味いぜ」 天「うん、この茄子のしぎ焼きは確かに美味しいね」 小「ほっ」 東「だがこんなに美味いってことは、お前の腕もあるが俺への愛が相当詰まっている証拠だよな?」 小「ええっ、恥ずかしいこと言わないでください!」 東「はは、照れるな照れるな」 小「〜〜!!」 天「へぇ、東金くんって面白いことを言うんだね?」 東「あ? 面白いとはどういう意味だ?」 天「小日向さんの料理には君への愛が詰まっているんだろう?」 小「あ、天宮さんまで!」 天「じゃあ、僕が小日向さんのために料理を作ったら、それには恋心が入るかもしれないのかな?」 東「………は?」 小「天宮さん〜!」 天「これは実験する価値があるかもしれないね。小日向さん、今度試してみようよ」 小「実験のお手伝いはしますけど、恥ずかしいのはやめてくださいね…?」 天「それはやってみなければ分からないことだよ。うん、そうだ、早速明日作ることにしようかな」 小「ええっ」 天「ふふ、楽しみだね?」 東「……おい、待て」 天「うん?」 東「実験だの何だのはよく分からねぇが、お前が作った料理を小日向が食べるってのは面白くねぇ」 天「え、まさか君も僕の料理を食べたいのかい?」 東「んな訳あるか!」 天「それなら安心したよ、僕も君のために作るつもりはないからね」 東(……こいつ) 天(にっこり) 東「……おい、小日向」 小「は、はい!」 東「俺も明日お前だけのために弁当を作ってきてやる」 小「ええっ、東金さんもですか!?」 東「ああ。だからどっちの料理が美味くて、しかもお前への想いが詰まっているか判定しろ」 小「えええっ!?」 天「へぇ、面白い提案だね。その勝負、受けて立つよ?」 東「ふん、叩き潰してやるから覚悟しておけ」(ライバルは特に、な) 雑誌のキャラデータを見ていたらライバル同士で好きなおかずが被っていたので、こんな話を書いてみました。 天宮参戦は完全に突発ネタですが(笑) でも見慣れない組み合わせなのに楽しかったです。 他キャラでも色々書けそうですね(笑) 2010.3.28.up |